住まいのお金のトラブル

住宅ローン選びで最も重要なこととは

マイホームや投資用物件を購入する場合には必要な費用を即金で用意することは難しいため、金融機関等からローンを組んで融資を受けることになります。

住宅ローンやアパートローンでは20年~35年くらいの長期返済プランを立て融資を受けた金額に金利を上乗せした金額を月々支払っていくことになります。

住宅購入用のローンは一種類だけではなく、複数のプランの中から自分にあったものを選ぶことができます。
提供をしている金融機関で独自にお得なサービスを行っていることもあるのですが、概ねは同じ内容を元に選択ができるようになっています。

住宅ローンの種類として最も大きな違いになるのが金利をどのように扱うかということです。
「固定金利」「変動金利」「選択金利」の3つがあり、どれにするかによってローン返済の総額や月々の返済金額が変化してきます。

最もわかりやすいのが「固定金利」で、これは最初の契約時に定めた金利がずっと最後まで続きます。
これはローンが完済されるまで毎月支払う金額が変化しないというメリットがありますが、反面で返済期間中に金利が低下した場合には割高になってしまうというデメリットもあります。

現在は年々金利が低下する低金利状況が続いているため、固定金利にするメリットはそれほど高くありません。
むしろ人気が高いのは変動金利や選択金利で、月々の金利の変化に応じて返済金額が変わることがあるものの、上手に選択していくことで返済総額を安くおさえることができます。

突然に多額の返済を迫られないようにするために

住宅ローンに関するトラブルで非常によくあるのが、返済期間中に何らかの事情によって完済ができなくなってしまうという場合です。

住宅ローンの返済は短いものでも20年はあるので、その間契約時と同じ収入がずっと維持できるとは限りません。
途中でローン契約者が仕事を失ってしまったり、病気になってしまい入院費がかさんでしまうということもあります。

そうした場合も金融機関は同じように返済を求めてきますので、もし滞納が起るとそこでローン契約が打ち切られ全額返済を迫られてしまいます。

返済滞納はローン契約において最も悪いものですので、連続して起こしてしまった場合は信用情報を大きく損ね、その後の経済活動に影響をおよぼすことにもなります。

もし失職や長期入院によりローン返済が危うくなってしまった時には、金融機関に隠そうとはせず先に相談をしたほうがよいでしょう。

相談をすることで金融機関の担当者も完済ができるようにプランを決め直し、一時的に返済額を減額してくれるなど対応してもらえます。
その際には仮に一時的に返済ができなくても、時間がすぎれば再び返済可能になるということを示すことが大切です。