相場の調べ方

家賃相場を調べる時のポイント

これから賃貸住宅や購入したい不動産物件を探すというときには、まずは自分の予算ではどういった物件が適しているかということを調べていく作業をすることになります。

不動産物件の価格や家賃は特に何か法律的な規制があるというわけではなく(バブル期のように急騰するような場合は例外)、それを取り扱う業者が自由に設定をしてもよいことになっています。

しかし実際に金額を設定するとなるとやはり周辺施設の価格から見て適切と思われる範囲で設定することになるため、いきなり大きく値崩れをするというようなことはあまり起こりません。

一時的に「新しく駅などの大型施設ができる」「大規模な都市開発が入る」といったことがあるとそれまで安かった土地がいきなり高くなるということはありますが、特段そうした予定がないなら価格は周辺のものを参考にすることでだいたいの相場としてつかむことができます。

相対的に高くなる物件とは

基本的に同じくらいの築年数、広さ、設備をしている物件であれば同じような価格になります。

ただし建物の質はほとんど同じでも外的な要素により相対的に高くなったり安くなったりするということはあります。

価格が高くなりやすい条件としては「都市部に近い」「駅からの距離が近い」「建物の規模が大きい」「築年数が新しい」といったことがあります。

例えば同じ都内であっても千代田区の物件と練馬区の物件なら全く同じ建物でも千代田区の方が高くなりますし、同じ千代田区の物件でも徒歩1分のものと10分のものとでは1分の方が高くなります。

また築年数に関しては建築基準法が大改正をされた1981年(昭和56年)以前か以後かによってかなり価格が違ってきます。

他にも周辺に日当たりに直接関係するような建築物があるかどうかや、工場や遊興施設のように騒音の心配がある物件かということも家賃や価格に関係してきます。

相場と比較して著しく安い物件は注意

入居や購入するならできるだけ安いところにしたいというのが人情ですが、周辺相場と比べて著しく安い場合には注意が必要です。

「リフォーム前」や「現状渡し」のようなわかりやすい理由があればよいのですが、特に変化がないハズの物件に安い価格がついているときにはちょっと注意をしておいた方がよいかもしれません。

というのも実は地下に大きなガス管があって工事ができないといったことや、過去に事故や事件があった心理的瑕疵物件である可能性があるからです。

相場について自信がないときは素直に不動産会社に問い合わせてみるのがよいでしょう。