貸すときの流れ

貸し出す前に決めておきたい項目

自己所有物件を賃貸用として貸し出したいと考えるオーナーさんは増えていますが、実際に貸す前にしっかり内容を決めておかないと後々大きなトラブルに発展してしまうこともあります。

誰かに物件を貸すといったも方法はいろいろあり、一般的な賃貸契約として行う他に知人や友人などに一定の条件をつけて貸すといった利益を目的としない方法などさまざまです。

既に何度も賃貸契約を取り扱っている不動産会社に仲介を依頼するときには成約のときに仲介手数料を支払わなくてはならないものの、過去の事例から一般的な条件やあらかじめ定めておくことでトラブルを回避することができる契約書の作り方などを教えてもらうことができます。

しかし個人的な賃貸をする場合には例えば「次に仕事が決まるまで離れを貸す」といった非常に曖昧な条件で貸出をするようなことが多くなってしまいます。

知人同士なのだからもし何かあっても話し合いをすればよいというふうに考えるかもしれませんが、現実的には賃貸中に人間関係が悪化したり、口約束を全く反故にされてしまったりということも少なくありません。

また個人同士の賃貸の場合、例えば約束をした当事者のどちらかが亡くなった時に権利の相続はどうするかや、他の用途に使用したくなったので出て行ってもらいたくなったときなどに契約書がなかったばかりに余計な争いになり裁判のために長い時間と費用が必要になるといったこともあります。

例え友人同士などの関係でも、賃貸をするときにはしっかりと事前に条件を定めておくようにしたいところです。

不動産会社に仲介を依頼する場合

その点既に多くの事例を扱っている業者に依頼をするときには決めるべき項目が決まっているので安心です。

既に物件があってそれを賃貸にしたいという場合には、まず「家賃はいくらにするか」「いつまで貸出をするか」「将来的に用途が変わる可能性はあるか」といったことを考えて決めていきます。

家賃については同じエリア内にある同様の物件を探せば相場はすぐにわかりますので、そこから現在かかっている税金や経費を鑑みて金額を決めていきます。

一般的には不動産会社に依頼をすると最初に査定を行ってだいたいの金額を出してくれます。

条件がまとまったら正式に媒介契約を不動産会社と結び、そこから入居者を募集するための活動をしていきます。

入居者との交渉は基本的に業者を通じて

不動産会社が賃貸への入居者募集をかけると条件にあった希望者からの連絡を受けることができます。

そのときオーナーとしてはまずその入居者がきちんと家賃を支払ってくれるかや、人柄や職業がきちんと信頼できるものかどうかということを判断する入居審査をしていきます。

入居審査では不動産会社の意見を聞きつつ、自分としての意見を加えながら判断をしていきます。

入居契約がまとまったらいよいよ入居となりますが、契約締結後は不動産会社との契約は一旦終了になるので、それから建物の管理をどうするかについては別途契約をしていくことになります。

自分で清掃やトラブル回避のための話し合いをするといった管理作業をするならよいのですが、別途専門の業者に依頼する場合はその手配も必要になります。

また入退去時の室内クリーニングや、設備故障時の修理などについても都度手配をして依頼をしていかなくてはいけません。

現在会社員で家賃収入が副収入となる場合にはきちんと確定申告をしていく必要もあります。