共用設備の下調べが不十分でした

共用部分にありがちな落とし穴

都内などでは賃貸でもマンションでもかなり大型のビルとして作られるケースが多くなっています。

大型マンションの代表としては六本木ヒルズや渋谷ガーデンテラスといった有名物件がありますが、その他にも新宿や品川あたりにいくと天に向かってそびえ立つかのような物件がずらりと並んでいます。

そうした物件の中には比較的賃料が安いところもあり、あこがれの高層マンションに手頃に入居が可能な状況もできています。

しかしそうした大型マンションなどでよくあるのが共用部分についての落とし穴です。

マンションにかぎらず集合住宅として入居者を募集している物件では、個人ごとの部屋の他に入居者全員が利用をする共用部分があります。

大型マンションならエレベーターや駐輪場、エントランス、ゲストルームなどです。

そうした共用部分は建築時には一応居住する人のことを考えて設計はされているものの、実際に入居して生活をしてみて初めてわかる不都合もよくあります。

例えば高層マンションのエレベーターでは、毎回階下に降りるために長いエレベーターの待ち時間がなければいけないため外出そのものが面倒に感じてしまうということがあります。

高層階にありがちな問題

高層階に住むというと周辺に建物がなく非常に眺めの良い優雅な暮らしができるものというイメージがあります。

しかし実際には高層階の室内にいる時こそ快適であっても、部屋から出ての生活にかなりの不便を感じてしまう場面が多かったりします。

その中でも特に深刻なのが先に述べたようなエレベーターの問題です。

例えば私達は駅前にあるデパートなどを利用することがありますが、そこでわずか10階程度の階層を移動するためにもかなり長い時間を待たないといけない場合がよくあります。

4階くらいなら歩いて上った方が早いなんていうこともあるくらいです。

しかしそれが20階以上にもなると自力でそこまで登り降りを毎回するのは実質不可能となり、毎回そうした長い待ち時間がなければ階下に降りることすらできないということになります。

今日は天気がいいから外を散歩に行こうかなといったこともそうした「でもエレベーターの待ち時間が」といった問題があるとどうしても腰が重くなってしまいます。

また女性の場合などは見知らぬ男性と二人でエレベーターに入るというのはどうしても不安感がありますので、途中で降りてまた待ち直すといったこともすることになります。

すると余計に時間がかかり、また余計な緊張感もあるので外出したいという気持ちがますます萎縮してしまいます。

駐輪場や駐車場の問題も

もう一つ大型マンションなどでありがちなのが駐輪場や駐車場の問題です。

大型マンションにもなると一等地に建築されていることも多いですし、それを利用する人の人数も相当になります。

ですので仮にその建物が所有している共用施設に駐輪場や駐車場があっても、その場所が建物からかなり離れていて移動までかなり時間がかかってしまうということもよくあります。

本来手軽に外出できるようにという自転車も、そこまでかなり歩かないと着かないということになるとそれならいっそ使わないで歩いた方が早いということにもなってしまいます。

また駐車場に関しても、あらかじめ駐車場スペースを契約できる人数が決まっていて使用ができなかったり、使用をするために月額あたりかなりの料金が必要になったりということがあります。

入居前には住居スペースだけでなく使用する可能性のある共用部分についてもしっかり確認をしておいた方がいいですね。