「いちご」ってどんな企業?

「いちご」ってどんな企業?

一期一会の精神を大切にするいちごグループ

いちごと聞くと、赤くて可愛いフルーツの苺をイメージしますが、不動産会社のいちごは一期一会の「一期」から名付けられました。
以前の社名はアセット・マネジャーズ・ホールディングスでしたが、ブランドイメージが顧客に伝わりにくいとの理由から2015年にいちごに改名しました。

主に不動産の運用を手がけており、不動産価値の向上、いちごオフィスやいちごホテルといったJ-REITの運用、アメリカの上場投資商品であるインフライールドコの運用、メガソーラーを主軸としたクリーンエネルギー事業などを展開しています。

物件に手を加えて資産価値を高める手法を確立

いちごは2000年3月、不動産ファンドの運用を行うピーアイテクノロジーとして誕生しました。
西武百貨店池袋店の流動化事業を手がけたことで注目を集め、2002年に東京証券取引所JASDAQ(当事は大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場)に上場しています。
2007年に資産運用を担ういちご投資顧問を設立して資産運用に軸足をシフトしました。
2010年には現在のいちごグループホールディングスに社名を変更し、総合不動産サービスとメガソーラーなどクリーンエネルギー事業に注力しています。

さらに2016年からは「心築」のコンセプトを掲げ、不動産の再生事業にも力を入れています。
再生事業では購入した物件の設備を新しくするまなどして資産価値を高め、賃料収益を上げたり、より高値で売却したりして利益を得ています。
一般的な不動産運用会社は、取得した物件を数か月という早いサイクルで転売します。
しかし、いちごは1年以上物件を保有して手を加えて、付加価値を高めることで大きな利益を上げているのが特徴です。

2017年2月末現在の資本金は266億5,000万円、売上高は1,092億円でした。
連結経常利益は197億円となり、過去最高を記録しています。

いちごが運用するJ-REITにも注目

いちごは、社名の由来である一期一会を基本理念に掲げており、茶人の千利休が提唱した一期一会の精神で不動産運営に取り組んでいます。

特に築年数の古い建物や遊休地の価値を高め、新たな収益を生み出す手法は高く評価されており、今後も不動産オーナーや投資家などから注目を集める企業として成長すると期待されています。

特に個人投資家から注目されているのがJ-REITで、いちごはオフィス特化型のJ-REITであるいちごオフィス、ホテル特化型のJ-REITであるいちごホテル、太陽光発電特化型のJ-REITであるいちごグリーンの3つのJ-REITを運用して好成績をあげています。

それぞれのJ-REITの利回りは2017年現在5%~6.3%超と良好で、今後の利回りや配当金の動きにも目が離せません。