「三井不動産」ってどんな企業?

不動産業界のトップ三井不動産

三井不動産は東京都中央区日本橋に本社を置く、国内最大手の不動産会社です。
不動産業界の売り上げランキングでは常にトップを維持しており、三井グループのなかでも代表的な企業です。

不動産に関するあらゆる事業を手がけていますが、主にオフィスビルや商業施設、ホテル・リゾート施設、物流施設の開発、分譲住宅の建築などを手がけています。
さまざまな施設を総合的に開発していくことで、地方自治体の再開発など、街づくりに大きく貢献している企業です。

このほかにも賃貸住宅事業、不動産オーナーなどを対象とした資産活用事業などを行っているほか、ベンチャー企業の支援活動も実施しています。

三井不動産はオフィスビル事業、商業施設事業、ホテル・リゾート事業、住宅関連事業、不動産ソリューションサービス事業などにいくつものグループ会社を有しており、グループ全体でのミッションとして「都市に豊かさと潤いと」を掲げています。

人も地球も豊かになる社会づくりを目指し、共生・共存、多様な価値観が認められる社会の発展に貢献するとの理念のもと、ユーザーに新たな時代への夢と感動を届けることで、企業の優れた成長と収益の実現を目指す組織です。

三井不動産のルーツは江戸時代の呉服店の越後屋

三井不動産は、1941年7月に設立されました。
本社は東京都中央区日本橋に位置し、2017年現在の代表者は代表取締役会長の岩沙弘道氏と代表取締役社長の菰田正信氏です。

三井不動産のルーツは、三井家の祖先が1673年に江戸本町一丁目に開業した呉服店の越後屋ですが、三井不動産としての会社組織の元になったのは、1914年に設立された三井合名会社の不動産課です。
その後、1941年に不動産課が独立し、資本金300万円で三井不動産株式会社が誕生しました。

戦後の高度成長経済期に戸建住宅やマンションの販売で業績を伸ばし、日本初の超高層ビルとして知られる霞が関ビルディングも完成させています。

戦後、不動産事業のトップ企業として業界をけん引しており、2017年3月31日現在の資本金は3,397億6,600万円、2016年度の連結での年間売上高は、1兆7,044億1,600万円を誇ります。
株主数は3万207名、従業員数は1,397名です。

日本橋エリアの開発に注力

三井不動産は現在、複数のまちづくりプロジェクトに取り組んでいますが、特に三井不動産の本社がある日本橋エリアの街づくりに注力しています。
このエリアは製薬会社が多く集まっている地域です。
この特徴を生かしてライフサイエンス事業の拠点としての街づくりを計画しており、製薬業界の団体や研究機関、ベンチャー企業などのを誘致しています。
今後、日本橋エリアがどのような発展を遂げていくのか注目されるところです。