住まいのリフォーム工事のトラブル

知り合い業者や曖昧な見積もり内容での工事は危険

リフォームというと、既にそこにある設備を新しくする工事なので、新築よりも難易度は低いように思います。
ですが実際にはもともとの設備をどのように変化させるかということは非常に技術が必要な施工です。

マンションなど工事をする範囲が限られている場合などは、仮に設計段階で希望をしていた間取りがあったとしても、配管や電気配線の都合で思うように実現ができないということもよくあります。

リフォームやリノベーションに慣れている企業なら、特殊な工程の経験もあるのですが初めての施工事例になる工務店ではどうしても部分的に雑な作業になってしまうことがよくあります。

建築依頼時の見積もりは、その工事をするのに何人で何時間かかるかということを計算して数字を出すので、多少のことに手間取って時間を遅らせることがないようにできるだけ早めに工事を終了しようとしてしまいます。

ですので曖昧な契約で完成時の形のイメージを決めないまま仕事に入っていたりすると、あとから最初の打ち合わせとは全く違ったものとして納品されてしまうことがあります。

特にこうしたことがよく起こるのは、知り合いの工務店に口約束でお願いをしたときや、見積もり段階で細かい打ち合わせをしないまま納期優先で工事に入ってしまったような場合です。

もし工事中に設計通りに施工されていないことに気づいたら

リフォームに関するトラブルの中でも後から何かと面倒な問題に発展しがちなのが、施工内容が勝手に変更されてしまうという事例です。

さすがに予定していた内容と全く違った成果物が出来上がるということはそうそうないのですが、当初予定していた建材や設備が使用されていなかったり、細かい段差や高さがバラバラのままに作られていたといったようなことがあります。

新築でもそうですが、着工が開始されたら工事を丸投げするのではなくできるだけ定期的に工事現場に足を運び打ち合わせ通りの工事がされているか確認していくことが必要です。

もしチェックをして予定していた内容と大きく異なる部分があったら、すぐにその点について施工会社に確認するようにしましょう。

このときつい実際に工事をしている人に対して要望を言いたくなるところなのですが、施工を担当している会社は下請けであることがほとんどであり、その場で改善をお願いしても対応してくれることはまずありません。
設計に関しての責任は最初に見積もりを出した営業担当者にあるので、面倒でも電話をかけるなどしてすぐその場で確認をしてもらうようにします。

そこで指示があれば工事を中止してもらうことも必要です。
その施工ミスが決定的なものならば修繕を依頼できますし、あとから変更が難しい場合は工事費用を減額請求することができます。